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『芸術の非人間化』オルテガ・イ・ガセット

2011.01.18 Tue
芸術作品の中にジョンとメアリーの、あるいはトリスタンとイゾルデの心を打つ運命しか見ようとせず、それに自分の視点を合わせようとしかしない観客にとっては芸術作品は見えなくなってしまう。トリスタンの悲しみは、それが真実のものと考えられる場合にのみ悲しみであり、同情を呼び起こすことができるのだ。けれども芸術の対象はそれが真実でない場合にのみ芸術なのだ……。けれども芸術作品というガラス窓や透明体に自分の知覚装置を合わすことのできるひとびとはそう多くない。ひとびとはそうはしないで、作品を透視して、作品が扱っている人間の現実を大いに楽しむ……。十九世紀を通して芸術家たちはあまりにも不純な過程を辿ってきた。彼らは厳密に審美的な要素を最小限度にとどめ、作品はほとんど完全に人間の現実の仮構からなり立っていると考えた……こうした種類の作品(ロマン主義であろうと自然主義であろうと)は部分的にしか芸術作品でないし、芸術の対象でもない……。たしかに十九世紀の芸術は一般にあまねく行き渡っていたが……それは芸術ではなくて、人生からの抜粋である。
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